
羽田沖の京浜クオリアを求め城南島へ。
いいメロディーがドバドバっと出て来ました。
この辺りには昭和40年代的質感というか、高度成長期の息吹というものが、消し忘れ状態のまま呼吸を続けているのです。子供の頃、世界の飛行機の写真を撮るのが好きで、独りぼっちで京浜急行の高速バスに揺られて羽田空港に来ていました。当時はまだ埋め立ても少なく、ましてや城南島なんか影も形もなかったのですが、ここが羽田沖だったという名残りが、そこに吹く風の中に感じられるのです。「HONMOKU MASSIVE」の会場である横浜港シンボルタワーにも同様の質感がありますが、特に城南島には、浜松町の浜離宮辺りから、多摩川河口にかけての「セイコー・ファイヴ・スポーツ的躍動感」、つまりヨコワケ・ハンサム電波が漲っているのです。実は現在のCKBのアイコンでありますところの「ヨコワケ・ハンサム・マーク」は、CKB初のアナログ・シングル『ヨコワケ・ハンサム・ワールド』のジャケ写がソースとなっており、かつて1970年代の日本の暴走文化の聖地でもあった大井埠頭で撮影した写真をシルエット化したものでした。
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