
『役者がとにかくやりたいんです』
渋谷:
宅間さんと会うの久しぶりだよね! 私はいつも“ターちゃん”って呼んでいるんですけども(笑)。最初に出会ったのは…。
宅間:
ターちゃんの時だよね。
渋谷:
そう、昼ドラの『寛太ですッ!』の時に共演したんだよね。
宅間:
僕が初めてやったドラマですね。
渋谷:
その時からのご縁なんですが、宅間さんは今は、朝の連続テレビ小説『つばさ』にもご出演中で、同時に松本潤さん主演のドラマ『スマイル』の脚本も書かれているんですよね。さらに、今月から始まる舞台の稽古中でもあり。去年は映画『同窓会』で初監督も務められたりと…。
宅間:
はい。
渋谷:
役者として、脚本家として、監督として活躍されていますけれども、何が一番やってて自分らしいというか、好き?
宅間:
えっとね、役者がとにかくやりたいんです。楽しいんです。
渋谷:
役者がやりたい。
宅間:
脚本の仕事はもう辛いです。孤独なんで。やっぱり中途半端なものは作れないじゃないですか。責任があるんで。そうするとどうしても書きたいものを書いてポーンと出せば楽なんですけど、ドラマだと舞台もそうなんですけど、お客さんが見てることを考えると、やっぱりこう、辛いんですね。で、監督は、舞台で演出をやってるんで似たようなものなんですけど、すごく楽しいですね。共同作業が好きなんですよ。
渋谷:
脚本はひとりで全てイメージして本にしなくちゃいけないから…。
宅間:
もう部屋の中で、机に向かってパソコンの前でひとりで生み出すものなんで、基本的には。映画監督なんかはいろんな人と話し合って、みんなで作り上げて行く感じがあるじゃないですか。役者ももちろんね、みんなでスタッフさんと共に…。だからドラマの現場に行くと、脚本家の人ってほとんどさ、顔合わせと、ヘタすれば打ち上げしか会わなくて。一応これ全部書いてくれた人だけど、打ち上げで何を話していいか分かんないよね(笑)
渋谷:
そうそうそう! 脚本家の人とはほとんど会わないし、それすごいありますよね。
宅間:
でさ、俺、役者として現場に入っててもさ「なんかこの脚本、おかしくね?」とか良く言ってるじゃん(笑)
渋谷:
あははは。「私だったらこの言い方しないんだけど」とかね(笑)
宅間:
そういうのも分かってるので、脚本家として現場に行くのもちょっと微妙かなと思って(笑)
渋谷:でも宅間さんの脚本は面白い!
宅間:
いやー、とんでもない。でも頑張ってます。
『渋谷亜希ちゃんのラジオを聴きましたと言ってくれたらハグします(笑)』
渋谷:
東京セレソンデラックスの舞台が今月20日から新宿のシアターサンモールで始まりますね。ここでは何回もやってますよね。
宅間:
そうですね。ここ何年かはうちの定宿、定箱というか、お約束の劇場です。
渋谷:
今回は『流れ星』という舞台で。これはどんなお話なんですか?
宅間:
今は無くなりつつある下宿屋さんが舞台なんですけど。わかりやすく言うと『めぞん一刻』みたいな、いろんな人が住んでいる宿で、そこの食堂が舞台になるんですけど。そこを熟年夫婦が経営していたんですけど、ダンナさんが死んじゃうんですね。すると奥さんの前に魔法使い(山田まりやちゃん)が現れて「あなたの願いを4つ叶えてあげます」って言うの。冷えきった熟年夫婦だったんですけど、奥さんが「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいに昔に戻って、本来好きだった人とやり直したい」と。それで過去に連れてってくれと頼む訳です。で、魔法使いは「ダンナが死んだばかりで不謹慎な人だな」と思いつつ過去に連れてってあげて。それが40年前の1970年にタイムスリップし、そこで、若き頃の自分や、好きだった人、自分のダンナにも出会い…それでどうなるかっていうお話なんですけども。
渋谷:
これは2006年に初演された作品で、主演がうつみ宮土理さん。
宅間:
2005年にお芝居をやった時に、うつみさんが観に来てくれまして。それでいたくお芝居を気に入っていまい、「ノーギャラでも端約でもいいから出演させて」って。「次のお芝居はいつなの?」て言われまして。「来年5月に予定しているんですけど」って言ったら「そのお芝居に主演させてくれ」って言われて…。もう「はい」って言うしかないじゃないですか。
渋谷:
すごく嬉しいですけど、プレッシャーというか…。
宅間:
そしたら次の日「東京セレソンのうつみでっす!」って電話かかってきて、「5月にやるはずだったシャンソンのコンサート、秋に移動したから!」って。
渋谷:
えぇ!すごい!!
宅間:
もうどうしようもなくて(笑)。でもウチも年配の役者さんが参加することが今まで無く、まぁ、うつみさんが出演するとなったら、まさかホントに端役にするわけにもいかず、うつみさんメインで話を考えるという意味では、ある意味新鮮な…。やっぱりラブストーリーにしても、ずっと同世代の人たちと作ってきたので、うつみさんが入った時にそういうマンネリを打破できるかもしれないな、というのはあって。それで出来た作品がこの『流れ星』だったんですけど。
渋谷:
すごーい。宅間さんの舞台はセリフ回しとか、テンポもめちゃめちゃ早いし。相当、稽古で訓練していってるんですか?
宅間:
そうですね、稽古は一生懸命やってますね。もう反復ですね(笑)。
渋谷:
ちょっとアドリブのところとかもあるじゃないですか。だから毎日違うし、何度観ても楽しめる。
宅間:
そうですね。
渋谷:
では最後にリスナーの皆さんにメッセージをお願いします。
宅間:
まぁいろんなことをやってるんですけども、とりあえずナマの舞台、サンモールってそんなに大きな劇場じゃないですし、すごく一体感があって素敵な劇場なんで、新宿御苑までお越しいただけたらと思います。終わったあとに、客出しなんかもしてて触れ合う機会もあるので、是非この渋谷亜希ちゃんのラジオを聴きましたと言ってくれたらハグします(笑)。
渋谷:
ありがとう! 楽しみにしています!