
『失敗も全部記録していますから、後で読み返すと何かヒントがあったりします』
渋谷:
最初のお店が「ラーメン工房 めんめん」。後に店名を「ラーメン創房玄」と改名されているので、そちらで記憶されている方もいらっしゃるかもしれませんが、場所は秋葉原で、ヒット商品も出たそうですが。
田中:
そうですね、これが一番行列ができたお店だったかもしれません。
渋谷:
どういうラーメン屋だったんですか?
田中:
僕、アキバに4.5坪の倉庫を持ってたんですよ。それを改装してほとんどお金をかけないで始めたラーメン屋だったんですね。
渋谷:
裏道だったのに、よく広まりましたよね。
田中:
おそらくネットとかの口コミなんですよね。僕らも必死だったからそんなところは見えてなかったんですけど、人通りのない道でしたから、なんか噂が流れて広まったんだと思うんです。
渋谷:
雑誌「東京ウォーカー」の読者投票で塩ラーメン部門人気NO1を受賞するなど、数々のメディアで高い評価を得ていますよね〜。いろいろ研究されたみたいですけど、成功もあれば失敗もありますよね。行き詰ったりすることってないんですか?
田中:
ないんスよね〜!
渋谷:
本当ですか!
田中:
研究とか大好きなんで(笑)行き詰ることはないですね。それに失敗も全部記録していますから、後で読み返すと何かヒントがあったりします。
渋谷:
作ったものは人に食べてもらったりするんですか?
田中:
定休日は仲間集めて試食会してましたね。酒飲みながらワイワイ。新作を発表したりしてました。
渋谷:
みんな意見を言うんですか?
田中:
もう口のキツイやつばっかり集めるんです(笑)
渋谷:
あはは!
田中:
結構厳しく言われるんですよね。
『生産者の顔がちらちらしていると調理に気持ちが入る』
渋谷:
玄さんはオーガニックの素材を使っているんですよね。どんなところから仕入れているんですか?玄さんの基準は?
田中:
やっぱり「オーガニック認定とかには頼っていないので、本当にまじめに作っている人であれば、僕は仕入れますし、やっぱり実際に会って、彼らの個々の想いを聞いて、良い商品であれば仕入れます。
渋谷:
自分の目で確認してから。
田中:
そうじゃないと調理に気が入らないというか。まな板の上の素材に気持ちを入れて調理をしたいのです。生産者の顔がちらちらしていると調理に気持ちが入るんですよ。
渋谷:
わかります。大切ですよね。玄さんのメニューの中に植物性の素材だけで作っているラーメンもあるそうですね!!
田中:
そうです。マクロビオティックスに対応するぐらい。魚系の素材も使ってないですから。
渋谷:
すごいーー。聞いたことないです。せめて鰹出汁ぐらいは使いますよね。
田中:
野菜のうまみを知ってもらえると思うんです。なかなか野菜だけだと味が弱いんですが、調理の手法によっては、すごいコクがでるんですよ!
渋谷:
ここにあるパンフレットに写真があるんですけど、ラーメンに乗っている蓮根がおいしそう!!
田中:
いいですよね〜、この蓮根の素揚げがのっけたくて考えたメニューで(笑)
渋谷:
あはは!私、アメリカ人の友達でベジタリアンの友達が結構いるんですけど、ラーメン食べられないって言うんです。そういう人に薦めたいです!
田中:
ぜひ。結構びっくりしてもらえると思うんですけどね。