
『「老後」って言葉自体が「老いた後」って、なんかすごいネガティブじゃない(笑)?』
渋谷:
真木さんにとって人生を大きく変えてくれたものはサーフィンですか?
真木:
間違いなくそれはひとつとしてあります、でも人生は何も変わってないから。見る目線とか心のゆとりとかそういうものは出てきたと思うんですけど。
それはサーフィンだけじゃなくいろんなことの影響。でもそのひとつであることは間違いないですね。
渋谷:
サーフィンから学んだことってどういうことなんですか?
真木:
言葉でいうのは難しいけど・・・一番サーフィンから教わったと思うことは、「また明日になると波が良くなる」という感覚かな・・・
必ずしもセットアップされた状態ではないし、良くなると決めるのはオレでもなく天気予報士でもなく、地球ひとつの動きで。
それは神さまがそうしているのか地球がそうしているのかわからないけど、「目に見えない力を信じること」を学んだのかな。
渋谷:
コズミック・フォースみたいなもの?
真木:
そうですね。
渋谷:
真木さんはサーフィンをはじめいろんなことに挑戦されていますが、これから年齢に合わせてやりたいことも変わっていくんですかね?
真木:
うん、そういうのって変わっていくものでしょ。先輩を見て感じることもあるし、年齢に合わせて変わってくる。
着る服だって、車だって、食べるものだって変わってくる。だって昔は「うまくねぇなぁ〜!」と思ってた鮟鱇がうまくなってきた(笑)
渋谷:
あはは。
真木:スポーツだったり読む本も変わってきますよね、だから楽しいですよ、年行ったときが「老後」とは思ってない。
渋谷:
なるほどね
真木:
「老後」って言葉自体が「老いた後」って、なんかすごいネガティブじゃない(笑)?
渋谷:
そうそう!
真木:
だからこの言葉あんまり好きじゃなくて。良い年の取り方したいなって思いますけど。
『上のジェネレーションが下のジェネレーションに何かを残していく大切さ』
渋谷:
ニューアルバムに収録されている「30年後の俺」という曲は蔵人さんのお父さんマイク真木さんの曲ですよね?
真木:
そうです、僕や僕の兄弟、家族に向けて書いてくれた曲で、それをリミックスして息子と一緒に作りました。
渋谷:
30年振り返ってみれば、わかってくること、見えてくることがいっぱいあったでしょうね。
真木:
そうですね、自分の息子や家族ができたりもしているから、いろいろあるんだけど、上のジェネレーションが下のジェネレーションに何かを残していく大切さも感じていますね。こういう形で表現できてうれしく思っています。
渋谷:
アルバムについているDVDでお父様が「3世代共演できて、もう死んでも良いくらいうれしい!」とおっしゃっていて、私の耳にも残っています!
3世代の共演って珍しいですね?
真木:
でもまぁそんなことないと思うんだよ、これはすげー普通なことで、あなたのお父さんが鮨屋さんで、素晴らしい板前さんだったら、
良い板前さんになりたくなるでしょう。そこで鮨を握りはじめる息子がいるわけで。
うちはたまたまミュージシャンで、親父のようなきれたミュージシャンにはなれていないけど、親父と一緒にミュージックしたいと思うのは自然なこと。
だから良いお父さんでよかったなと感謝しているし、その感謝を形にしたんだよね。
渋谷:素敵ですね。
真木:
いやでも・・・そりゃ恥ずかしいっすよ(笑)父さんと息子とやるなんて!飯食うだけでも恥ずかしいのに。
渋谷:
あはは!ハードなナンバーが多いアルバムです、この曲は柔らかいなって。
真木:
そういう意味ではこれが一番ハードなんだよ、どういう意味かわかる?っていうのは、今の世の中そういうものが薄れすぎちゃってるからね。
それは良くないと思う。こういうことは本来自然に備わっているはずなんだよ。それをそのまんま素の状態で表現できて、オレは感謝しています。