[ Together with A Guest ]
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2008.05.10 O.A
コーヒーハンター 川島良彰さん
this week Guest
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icon 『所長がその若い農学博士に「この日本人の2年分のカリキュラムを作れ、君が担当教官だ」って言ったんです(笑)』

渋谷:「コーヒーハンター」って素敵な肩書きですね〜!

川島:ははは!ありがとうございます。

渋谷:川島さんはどうやってコーヒーハンターになったんですか?

川島:もともと実家が焙煎卸業者だったんですけど、長男で家を継がなきゃいけなくて、 どうせなら栽培から勉強したいと思ったんです。なかなか日本では勉強できませんから。

渋谷:そうですよね。緑茶ならありそうですけど。

川島:コーヒー屋さんはたくさんあるけど、そういう勉強できる場所は日本にはないってことで、高校を出て、18の時にエルサルバドルに行ったんです。

渋谷:えっ、いきなり本場に!!

川島:そうです。国立コーヒー研究所に行ったんですね。

渋谷:へぇ国立のコーヒー研究所があるんですか〜。

川島:あるんですよ(笑)産地に行けば、勉強できるんじゃないか、というぐらいの気持ちで、まずは留学という形で大学に入ることを条件に親を説得し、エルサルバドルに行ったんです。それで大学に籍は置いてあったんですが、その研究所に足を運んでここで勉強したいと伝えたんです。ところが後でわかったんですが、そこは世界最大の研究所だったんで、学生なんて受け付けていなくて。なのに私はいきなり、所長に会わせてくれって言ったんですよね(笑)

渋谷:知らなかったからこそできた、という感じ?

川島:ええ、押しの一手で(笑) 毎日通ったんですよ、「入れてくれ、入れてくれ」って。スペイン語で文章を作って、暗記して。

渋谷:わぁ、えらーい。

川島:でもこっちが一生懸命しゃべっているんだけど、しゃべっている間に所長の姿が消えているっていう(笑)

渋谷:あはは、コミカルですね。でも希望は叶ったんですよね?

川島:所長はもちろん農学博士でニコリともしないような人だったんですけど、1ヵ月通ったころに部屋に呼ばれまして。彼が電話を取って話し出して、何が起こるのかな?って思っていたら、若い農学博士が来て、所長がその若い農学博士に「この日本人の2年分のカリキュラムを作れ、君が担当教官だ」って言ったんです(笑)。

渋谷:すごい!!!

icon 夢は叶うもんで、そこにフランス政府が2億5千万円の開発資金を出してくれました

渋谷:「コーヒーハンター」ってどういう本なんですか?

川島:皆さんが飲んでいらっしゃるコーヒーの源にブルボン種という品種があるんですけど、そのブルボン種は1700年代にインド洋に浮かぶレユニオン島でおきた突然変異が元だということを、30年以上前の研究所での勉強中に知りまして。その元になっているブルボン種と、もうひとつ、すごく美味しいのに死に絶えてしまったブルボン種があることがわかって。

渋谷:それがさっき言っていたルイ15世が愛したコーヒーですか?

川島:そうです。1975年に知ってからずっとその島に行ってみたかったんですが、そこに行くチャンスがあったんです。

渋谷:その品種を探したんですよね、ありましたか?

川島:いえ、コーヒーはないし、誰に聞いてもわからないって言うし。最後に県庁の農政局長のところに行って話をしたんです。結局彼も知らなかったんですけど、その品種の重要性を話したら、一緒に探そうってことになって。

渋谷:ええ。

川島:で、見つけたんですよ。

渋谷:え!見つかるもんなんですね!

川島:その島は失業率の高い島だったんで、産業化しようってことで、県庁と一緒に種の再生と産業化を一緒にやってまして。夢は叶うもんで、そこにフランス政府が2億5千万円の開発資金を出してくれました(笑)

渋谷:すごーーーい!!

川島:その顛末をまとめたのが「コーヒーハンター」という本なんです。

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